気ままに誤読録

著者の意図とは違うかもしれないけど、自分なりの気づきを「誤読」として紹介していく、そんな読書ブログです。

直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN(佐宗 邦威)を読んで首がもげるほど頷いた話

荒木マスターのVoicyでも取り上げられてたこちらの本、読んでみました。

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もともとはタイトルのとおり、左脳ゴリゴリな私にとって「直観と論理をつなぐ思考法」に興味があり読み始めたのですが、意外な展開が待ってました。

 

当然その手法も勉強になりましたが、それよりもその目的の部分ですね。なぜビジョンドリブンなアプローチが必要で、そのために妄想を形にする「直観と論理をつなぐ思考法」が大事なのか、その目的の部分が私がやろうとしているライフシフト講座とほぼ一致していたので、一人盛り上がって読んでいました(^^;

 

このビジョンドリブンが必要な背景でございますが、まず一般論として、「生き残れるのは変化できた者」とか、ダーウィン的なことがいわれますよね。だから時代に合わせて積極的に変化していきましょうと。

 

だけど、時代はVUCA。ひたすらPDCAを回している「カイゼンの農地」の舞台にも、VUCAの霧が迫ってきています。で、VUCAの時代、環境に合わせて変化なんてぶっちゃけムリですよね。環境なんて、コロッコロ変わりますから。必死に追いついていこうとしても疲れ切ってしまいます。

 

なので、そんなこれからのVUCAの時代は、「トライアル&エラーを短期で回すことを、長期にわたって継続していく」。これしかないというの著者のご意見です。私も納得です。

 

そしてそのような長期的な取り組みは、結果が出るまで時間がかかります。そんな取り組みを長期間継続していくには、人の内側から湧きあがってくる「妄想」を駆動力にしてやっていくしかありません、というのがまず話の大前提になっています。ちなみに、この「妄想」というのは、私の意訳だと、人によって異なる「なんかしらんけど湧き上がってくる情熱」みたいなもので、それは今後私がスタートさせるライフシフト講座の軸としている才能心理学においては「コア・コンセプト」と呼ばれるものです。

 

で、その妄想を形にするプロセスを「直観と論理をつなぐ思考法」として事細かに紹介されていますが、ここでは割愛します(笑)今の自分は全然持ち合わせていない力なので、これが体得できたら右脳もかなり使えるようになってブレイクスルーするんじゃないかなーという期待感を持たせてくれます。左脳人間の私としては、ここの話は伸びしろしかないです。とりあえず「手で書く」機会は増やそうと思いましたし、モレスキンのノートも買いました。気になる方はぜひ買って読んでみてください(・∀・)ノ 

 

そして、この著者の佐宗さんは主にこの思考法を使って主に企業向けに事業を展開されていますが、この話は企業のみならず、個人のライフデザインにも必要になってくると書かれていて、アプローチ方法は違えど、目指すものはまさに私がライフシフト講座でやろうとしていることだったので大きくうなずきまくりでした。

人生100年時代はどこかで必ず自分なりの「獣道」を歩くのが当たり前の世の中になるので、遅かれ早かれ自分で自分のキャリアを作っていくしかありません。そして、そんな時代に必要になるものとして佐宗さんが仰っているのは

 

自らの北極星を決めて、不確実な道を歩いていく、ライフスキル

 

そうそう!それなんですよ!僕が講座で提供したいのは!!!

と膝を叩きまくるとともに、自分の表現力のなさを痛感するわけであります。

やっぱクリエイターってすごい。表現神経、磨きます。

 

そして佐宗さんが目指したい仰っている目指したい未来について

 

人が自分の妄想を形にしようとする生き方が当たり前になる未来

 

とおっしゃっています。

これも私が目指したい未来と全く同じでございまして、私なりの表現だと

 

誰もが自分の才能を発揮して生きる生き方が当たり前になる未来

 

となります。

いや、むしろ

 

誰もが自分の”変態度”を極めまくって世に貢献して生きていく世界

 

のほうがしっくりくるかもしれません 笑

 

あと最後に、この考えも同じだー!と思ったものを1つ。

 

佐宗さんの表現でいうところの「ビジョンドリブンによるオリジナルのビジョン」を磨き上げていけば、その思考は往々にして「社会的な課題解決」のような大きな流れへと接続していくという話。これは私が講座でやろうとしている「コア・コンセプトをまず定め、次に誰にどのように貢献したいかを考える」というアプローチと似ていますし、まずは「自分の心から湧き上がる感情」を軸に考えるというところは共通しています。

 

なぜこのことをあえて書くかというと、昨今はSDGsに代表されるように現在見えている社会課題には事欠かないので、「自分の湧き上がる感情」を横に置いたまま、「この社会課題を解決したい」というところからスタートする人が多いのではないかと思うからです。その順番で行動してしまうと、「慈善の心だけで巨大な課題に立ち向かい続けられる人はごく一部で、たいていの人はあまり長続きしない」と佐宗さんも仰っており、私も同感です。

 

この部分は難しいんですけどね。「この課題を解決したい」という想いは「自分の心から湧き上がる感情」のように一瞬みえたりするんですけど、そうではなく実は慈善の心からの使命感、義務感、からの「こうしたい」ではなく「こうするべき」だったりすることもあり。そうなると、結果として自分の人生ではなく、世間から求められる他人の人生を生きてしまうことになります。

 

なので、自分の心から湧き上がる感情からスタートしても、そこをつきつめていくと自ずとその延長線上にある社会課題に「接続する」ので、

 

まずは自分の心に正直なところから始めましょう

それこそが本当に社会を変えたい人の思考法です

 

というのが佐宗さんのお話であり、私も全く同感です。

 

と私が今後提供しようとしているライフシフト講座との共通点があまりにも多かったのでテンションあがって一気に書いてしまいましたが、「直観と論理をつなぐトレーニング」もこっそり始めていきたいと思います。これができるようになるとどうなるんだろう?覚醒してしまうんだろうか??

 

と妄想したところで、今日はこのへんで。