気ままに誤読録

著者の意図とは違うかもしれないけど、自分なりの気づきを「誤読」として紹介していく、そんな読書ブログです。

【続】セキュアベース・リーダーシップと幸福学ってけっこう重なってるなと思った話

先日はこの本の概要について書きましたが、今日はちょっと思ったこととして「幸福学」との関係性について考えてみたいと思います。

 

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セキュアベースの考え方の大枠である「安心」と「挑戦」の言葉を聞いて、真っ先に思い浮かんだのが前野教授の提唱する幸福学でした。

 

ご存知の方も多いかと思いますが、前野教授の幸福学で有名な4つの因子は以下の通りです。

 

1.やってみよう!因子(自己実現と成長)

2.ありがとう!因子(つながりと感謝)

3.なんとかなる!因子(前向きと楽観)

4.ありのままに!因子(独立と自分らしさ)

 

これら4つの要素を満たしていけば幸福度が高まるということですね。

 

そして、昨今幸福学が注目されているのは、ただ幸せになるというだけでなく、仕事の面において好影響があることがわかり始めたからでしょうね。幸福度が高い職場は、幸福度が低い職場よりも、生産性は1.3倍高く、創造性は3倍高く、離職率は半分になるといった研究結果もあるそうです。

 

で、セキュアベースと照らし合わせてみると、

 

「安心」は「2.ありがとう!因子」と「4.ありのまま!因子」

 

「挑戦」は「1.やってみよう!因子」と「3.なんとかなる!因子」

 

がそれぞれ対応している感じがします。

 

つまり、セキュアベースが構築されていると、幸福度が高まる。その結果、生産性は1.3倍になり、創造性は3倍になり、離職率は半減する、と言えるのかなと。

 

特に「創造性3倍」が大きいですよね。これからの時代、ほんとそこが求められているように感じているので。

 

最近よく聞くキーワードである、1on1、エンゲージメント、パーパスといったあたりも、今回のセキュアベースと幸福学同様、かなり重なる部分が多いなぁと思っています。一瞬整理したい欲求にかられましたが、めんどくさそうなのでやめておきますが(^^;)

 

特にセキュアベースでいうところの「安心」、幸福学で言うところの「つながりと感謝」、それらをやや強引に括ると、いわゆる「心理的安全性」の話ですよね。

 

もうここは鉄板の時代になったのかなと思うとともに、オラオラ系リーダーの時代はほんと終わったんだろうなと。

 

と思いつつ、、、みなさんの会社、まだオラオラ系の方、残っていませんか?

 

そしていまだにかなりの影響力、発揮していませんかね?

 

その方に「もうそういう時代じゃないっすよ」と言っても、なかなかその事実を受け入れてもらうことは難しいでしょうから、時代としてはオラオラ系の終焉と思いつつも、現場での展開はもう少し時間がかかるんじゃないかなぁと。

 

前職時代を思い出しながらそんなことを思い出しました。

 

ですが、他人のことはさておき、自分がリーダーシップを発揮する立場になったときは、このセキュアベースの考え方、非常に参考になるのではないかと思いました。

 

ということで今日はこのへんで。