気ままに誤読録

著者の意図とは違うかもしれないけど、自分なりの気づきを「誤読」として紹介していく、そんな読書ブログです。

読書感想

幸福学×経営学④ ~ ホワイト企業への道 ~

「幸福学×経営学」シリーズ、ラストです。今回は第四章、元ソニー上席常務・ホワイト企業大賞企画委員長である天外伺朗さんの執筆パート、「ホワイト企業への道」について、自分の頭の整理がてら、まとめてみたいと思います。 ホワイト企業とは まず「ホワイ…

幸福学×経営学③ ~ これからの経営学の「4つのヒント」 ~

今回も「幸福学×経営学」シリーズです。今回は第三章、経営コンサルタント・小森谷浩志さん執筆パートの「これまでの経営学・これからの経営学」の後半、「これからの経営学の4つのヒント」について、自分の頭の整理がてら、まとめてみたいと思います。 こか…

幸福学×経営学② ~ これまでの経営学の「3つの病」 ~

今回も続けて「幸福学×経営学」です。今回は第三章、経営コンサルタント・小森谷浩志さん執筆パートの「これまでの経営学・これからの経営学」について、書かれていることを自分の頭の整理がてらまとめてみたいと思います。 まず今回は「これまでの経営学」…

幸福学×経営学① ~ 経営者は何を契機に幸福経営に舵を切ったのか ~

2年前に買って読んだこちらの本ですが、久しぶりに再読しまして、ブログにまとめてなかったので今回書いてみようと思います。 で、何を書き留めておこうかなと思ったのですが、まず第1章の「幸福学の基礎」についてはこれまで何度も読んで理解できているとこ…

共感資本社会を生きる(新井 和宏、高橋 博之)を読んで、共感しかないと感じた話

来週参加予定のオンラインイベントの課題図書を読んでみました。 もうなんというかですね、タイトルそのまんまですけど、個人的には共感しかないです。 もちろんGDPというモノサシを否定するわけではないです。ファクトフルネスにも書かれていたように、この…

SEOのナゾ

このブログは「自分が気になった本を読んで、考えたこと・思ったことをアウトプットする」「でもって、少しでも読んでくれた人の参考になればいいな」くらいの目的のみで書いている零細ブログですので、SEOはおろか、アクセス数を意識するような「流行りの本…

動画2.0(明石ガクト)を読んで、動画にますます興味を持った話

最近猛烈に動画に興味が出てきまして。 Youtubeを観る時間がかなり増えてきましたので、遅ればせながら積読していたこの本を読みました。 いやーいろいろ勉強になりました。動画と映像の違いとか。Youtubeの動画ってだからあのような構成になってるんですね…

荒木マスター・トークライブ「倒産は知恵と教訓の宝庫だ」からの誤読② 「鈴木商店の事例から敢えて目を背けてことに目を向ける」

はい、「世界『倒産』図鑑」トークライブからの極私的誤読、第2弾でございます。今回は「鈴木商店」がテーマです。 私が初めて鈴木商店を知ったのは確か小学校の社会の教科書。私は神戸市内の小学校に通っていたので、「私たちの神戸市」という授業で出てき…

荒木マスター・トークライブ「倒産は知恵と教訓の宝庫だ」からの誤読① 「ポラロイドの事例から人生100年のキャリアを考える」

荒木マスター・トークライブ「倒産は知恵と教訓の宝庫だ」の感想① 「ポラロイドの事例から人生100年のキャリアを考える」 先週金曜日に行われた荒木マスターの「世界『倒産』図鑑」トークライブに行ってきました(・∀・) 約1年ちょい前ですかね、「ビジネス…

FACTFULNESS(ハンス・ロスリング)を読んで、「10の思い込み」を義務教育に加えたいと思った話

以前話題になった山口周さんの「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」を読まれた方も多いのではないかと思います。 あの本は超ざっくり言うと 「物事を判断するにあたってはロジカルだけでは限界があるので、「美意識(価値観)」を判断軸に加え…

(続)小休止のすすめ(ヒロミ・藤田晋)と「直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN」むっちゃつながった話

前回は「小休止のすすめ」を「ザ・メンタルモデル」に照らし合わせていろいろ考えてみました。 今回はもっといろんなことを書こうと思ったのですが、また1つ気づいてしまいました。「直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN」ともかなり通じる部分があるこ…

小休止のすすめ(ヒロミ・藤田晋)と「ザ・メンタルモデル」がむっちゃつながった話

以前、本は読んでいませんでしたが、ヒロミさんが本書を刊行された際のWEB記事を読み、ヒロミさんを「マイ・インターン」に出てくるロバート・デ・ニーロ扮する「ベン」に重ね合わせて、こんなブログ記事を書きました。 そして今回、改めて本書を読みました…

女子の人間関係(水島広子)

いやー、勉強になりました(^^;) いわゆる「女の敵は女」という文脈で出てくる女性どうしのコミュニケーションに出てくる嫌な部分を著者は「女」と表現し、それがなぜ起こるのか、その文脈で攻撃をしかけられたときどう返すのか、ということがいろんなパター…

【衰退産業でも稼げます】(藻谷ゆかり)

衰退産業と言われている商店・旅館・農業・伝統産業の復活ではなく、再生⇒発展事例がいろいろ紹介されている本です。 著者はHBS出身で、外資系2社に勤務したあとインド紅茶の輸入・ネット通販で起業され、その事業を約20年継続し、今は大学教授や地方活性化…

【世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由】(荒木博之)を読む前に何か書いてみる

今日届いたばかりなのでまだ読んでませんよ。読んでませんけど、昨日の「大賀康史のbook cafe」でのこの本の紹介でいろいろ考えさせられるところがあったので、それについての感想でございます。 ちなみに私はKindle派なんですけど、これはご本人からサイン…

Being Management 「リーダー」をやめると、うまくいく。(渡辺雅司)

カンブリア宮殿出演でも話題になった、亀戸にあるくず餠の名店・船橋屋の八代目当主、渡辺さんの著書です。 端的にいうと、いわゆる「幸福経営」の実践例の本です。 数字を先に追うのではなく、従業員を筆頭に関わる人皆を幸せにするのが先で、その結果とし…

人は、誰もが「多重人格」 誰も語らなかった「才能開花の技法」(田坂広志)

田坂師匠の本でございますが、実はこの本、そのタイトルから若干抵抗があり、いままで読まずにいました。 何故抵抗を感じていたかというと、タイトルから想定するに、「場面場面に応じて異なる必要な人格を表に出して、うまいこと対応していきましょう」みた…

(続)Think clearly(ロルフ・ドベリ)③ ~能力の輪~

引き続きこの本について、私が意識したいなと思ったことを紹介したいと思います。 今日は3つ目のトピック、「能力の輪」についてです。 1.自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう(能力の輪をつくる) ◆ 能力 ≠ 得意なこと 「能力の輪の中に留まろう」…

(続)Think clearly(ロルフ・ドベリ)② ~なんでも柔軟に修正しよう~

引き続きこの本について、私が意識したいなと思ったことを紹介したいと思います。 今日は2つ目のトピック、「なんでも柔軟に修正しよう」です。 1.なんでも柔軟に修正しよう これはまあカンタンに言いますと 計画を変更するのは全然OK っていうか、むしろ…

Think clearly(ロルフ・ドベリ)① ~考えるより、行動しよう~

これは以前、荒木マスターのブックカフェでフライヤーの井手隊長が絶賛されていたので読んでみました。 この本の著者はスイス生まれのロルフ・ドベリさん。30代前半でスイス航空の子会社数社でCEOを務め、その後はベンチャーも立ち上げて従業員100人以上の規…

服従の心理(著 スタンレー・ミルグラム 訳 山形浩生)の 「訳者あとがきの”蛇足”」 だけを読んでいろいろ思ったこと

ブックカフェで話題になった「服従の心理」の 「訳者あとがきの”蛇足”」 を読んでみました。 おーなるほどなー、と思いつつ、それを踏まえて自分はどう考えるのか、2つの点について考えてみました。 ちなみに服従の心理の本編をササっと把握したい方はこち…

戦略と情熱で仕事を作る ~自分の強みを見つけて自由に生きる技術~ (松永直樹)

これからはライフシフト講座リニューアルに向けて、このブログもライフシフト的なトピック多めでご紹介していきたいと思います。 この本はいわゆる「好きなことを仕事にする」という「ライフシフトど真ん中な生き方」をされている方の本ですね。 ちなみにこ…

「時間がない」から、なんでもできる!(吉田 穂波)

いままでにない視点のタイトルでしたので、ちょっと惹かれて読んでみました。 産婦人科医として働きながら、そしてお子さん3人(3歳、1歳、生後1ヶ月)を育てながらという超時間がない中、工夫して勉強をして、ハーバード留学を実現した人による時間術に関す…

海馬 (池谷 裕二・糸井 重里 )を読んで歳を取ることに勇気がもてた話

先日荒木マスターのブックカフェにて、バイオリニストの佐原さんが「私の人生の一冊」というテーマで紹介されていたのがこちらの本。脳の仕組みは私も関心のある分野なので読んでみました。 この本が刊行されたのは2002年なので、17年前の本ですね。 著者は…

父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話(ヤニス・バルファキス)を読んで、個人的流行語大賞に”余剰”がノミネートされた話

前回のレイヤー化する社会や、ブログには書きませんでしたがFacebookに書いた池上彰シリーズのように、「世界の歴史的な流れを大局的にとらえた教養」を強化したい熱が少々盛り上がってまして、この本もその一環でございます。 結構有名なこの”タイトルがえ…

レイヤー化する世界(佐々木俊尚)を読んで、なるほどーーーーぉっ、と思った話

いかに教養と言えるものを自分の中で増やしていけるか、ということも最近の自分のテーマであったりするのですが、これもそれを助けてくれるとてもありがたい一冊でした。 中世の帝国時代から現代への流れをすごくわかりやすくまとめてくれている、佐々木俊尚…

本気で社員を幸せにする会社(やつづかえり)を読んで、想いあっての施策だなぁと改めて思った話

引き続き幸福経営に関する本です。 幸福経営に関するインプットはほぼ前野教授の本に頼っていましたが、友人からの紹介で面白い本に出会えました。 幸福経営の現場のリアル、とでもいいましょうか。 この本では10社くらいの事例を紹介されているのですが、今…

幸せな職場の経営学(前野隆司)を読んで、改めて今後の企業経営はいかにこれまでの定石からシフトできるかだなと思った話

ライフシフトとほぼ同列の優先度で、私の関心領域である幸福経営。 前野さんの幸福学に関する本はこれまで何冊も読んでますが、幸福学に経営を組み合わせた「幸福経営」という視点について、一旦自分の頭も整理しておくという意味合いも込めて、最近でたこの…

fika(フィーカ)(芳子ビューエル)を読んで「北欧の休み方」ってなんかええなぁと思った話

この本を手に取ったきっかけはもう忘れてしまったのですが、なんか気になったんでしょうね(^^;) 昨今日本では「働き方改革」が提唱され、その中身のピントがずれてるという議論はともかくですね、 「働き方」を改革するのではれば、「休み方」もセットで考え…

シェアライフ(石山アンジュ)を読んで人生100年時代に漠然とした希望が持てた話

この本からは、なんといいますか、漠然とした将来の希望のようなものを強く感じました。 多少ネタバレになりますけど、天気の子のエピソードから思うところがありまして。 天気の子の解説で一番共感したのが、「システム論」に関わる話。誰かに負担を強いる…