気ままに誤読録

著者の意図とは違うかもしれないけど、自分なりの気づきを「誤読」として紹介していく、そんな読書ブログです。

小休止のすすめ(ヒロミ・藤田晋)と「ザ・メンタルモデル」がむっちゃつながった話

以前、本は読んでいませんでしたが、ヒロミさんが本書を刊行された際のWEB記事を読み、ヒロミさんを「マイ・インターン」に出てくるロバート・デ・ニーロ扮する「ベン」に重ね合わせて、こんなブログ記事を書きました。

 

 

 

そして今回、改めて本書を読みましたので、また違う視点で感想を書いてみたいと思います。

 

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この本は、「小休止」というテーマで、それにまつわるいろんなキーワードをあげて、それらに対して、ヒロミさんと、ヒロミさんの友人であるSAの藤田晋さんがそれぞれ考えを述べていくという形を取っています。

 

両者のコメントのうち、どちらのコメントに共感するか、それは人それぞれの価値観によって異なってくると思いますが、私は圧倒的にヒロミさんのほうに共感する部分が多かったので、ヒロミさんのコメントにフォーカスして書いてみたいと思います。

 

このヒロミさんの小休止、具体的には一時的にテレビから離れて再び戻った話ですが、いろんな側面から語れるなぁと思っていて、何から書こうか迷う感じです(^^;)

 

ということで思いつくままに書くとですが、今年印象に残った本の1つに「ザ・メンタルモデル」という本があってですね。

 

荒木マスターの「今日のフライヤー」でも紹介されていたので聞いたことのある方はいらっしゃるかと思いますが、この本が示唆するところとヒロミさんに起こったこと、そこから取られた行動というのが一致するんです。

 

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「ザ・メンタルモデル」では、人はたいてい「適合期」という、生きていくために周囲の環境に一生懸命適合していく人生を歩んでいくんですが、あるとき、それでは上手くいかなくなる「直面期」というのに遭遇すると言われているんですね。

 

その「直面期」というのは、「あなたが本来進む方向はそっちじゃないですよ」というのをハードシングズな出来事などで知らせてくれるタイミング、ということなのですが、その「直面期」に出くわした後どうするかで人生がかなり変わってくると言われています。

 

で、多くの人は「直面期」の出来事に真正面からぶつかって、必死に歯を食いしばって、しがみついて乗り越えようとして、そのまま一生、自分本来の人生を生きることなく、周囲にあわせる適合期で人生を終えてしまうとのことです。

 

一方で、「直面期」において自分の痛みとしっかり向き合えた人は、自分本来の進むべき道へと軌道修正し、「自己統合期」「表現期」を経て「自己実現期」へと至るという、そんな考え方が示された本なんですね(それだけじゃないですけど)。

 

で、ヒロミさんはまさにテレビから必要とされなくなった時期が直面期に該当すると思うんですよね。

 

そのとき、その流れに抗って哀れな姿をさらしながらもテレビ業界にしがみつくこともできたわけですけど、ヒロミさんは自分の痛み、すなわち「今のテレビ業界で自分は必要とされなくなった」ということを受け入れ、潔く身を引きます。

 

ヒロミさんは山を「下山する」と表現されていましたけど、直面期に逃げずに向き合って、まずは山を下りたということですね。

 

ここから思いっきり遊んだり、ジムを経営したりということで軌道修正する旅が始まるのですが、ここでいろんなことに気づかれて、詳しい内容は省略しますが、生き方や考え方をシフトされます。このあたりが「自己統合期」「表現期」に該当するのではないかと。

 

そしてそうこうしているうちに、ふとしたきっかけで、奥さんの松本伊代さんに関係する番組だったんですけど、その番組出演をきっかけに、新たなBeingにシフトされたヒロミさんがまたテレビに求められ、「自己実現期」に到達して今に至っている、といえるのではないかと。

 

そう考えるとですね、

 

周囲への適合に限界が来て、ダメになった自分を受け入れ

そこからしっかり内省して本来の自分の生きる道を模索し

それを見つけて自分と統合し

そこから新たな道を進み始めることで本当の意味ので自分の人生が始まる

 

そんなことを考えさせられた本でございました。

 

と、ほかにも書きたいこといろいろあるのにメンタルモデルだけでこのボリュームになってしまった。。。。

 

続きはまた次回にしたいと思います。

 

おしまい