気ままに誤読録

著者の意図とは違うかもしれないけど、自分なりの気づきを「誤読」として紹介していく、そんな読書ブログです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

今年の音声メディアベスト3

去年と今年の大きな違いとしては、音声メディアからのインプットが各段に増えたことでした。ということで、今年自分にとって特に学びの大きかった番組ベスト3の紹介です。 【1位】荒木博之のBookCafehttps://voicy.jp/channel/794 これはもう説明不要ですね…

【2019】マイベスト本

今年読んだ本のなかで個人的に印象に残ったものについて、昨日は歴史編の振り返りでしたけど、今日はジャンル問わずの総合的な振り返りです。 つらつらと思いついた順に上げていきたいと思います。 【ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの…

(続)小休止のすすめ(ヒロミ・藤田晋)と「直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN」むっちゃつながった話

前回は「小休止のすすめ」を「ザ・メンタルモデル」に照らし合わせていろいろ考えてみました。 今回はもっといろんなことを書こうと思ったのですが、また1つ気づいてしまいました。「直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN」ともかなり通じる部分があるこ…

小休止のすすめ(ヒロミ・藤田晋)と「ザ・メンタルモデル」がむっちゃつながった話

以前、本は読んでいませんでしたが、ヒロミさんが本書を刊行された際のWEB記事を読み、ヒロミさんを「マイ・インターン」に出てくるロバート・デ・ニーロ扮する「ベン」に重ね合わせて、こんなブログ記事を書きました。 そして今回、改めて本書を読みました…

女子の人間関係(水島広子)

いやー、勉強になりました(^^;) いわゆる「女の敵は女」という文脈で出てくる女性どうしのコミュニケーションに出てくる嫌な部分を著者は「女」と表現し、それがなぜ起こるのか、その文脈で攻撃をしかけられたときどう返すのか、ということがいろんなパター…

【衰退産業でも稼げます】(藻谷ゆかり)

衰退産業と言われている商店・旅館・農業・伝統産業の復活ではなく、再生⇒発展事例がいろいろ紹介されている本です。 著者はHBS出身で、外資系2社に勤務したあとインド紅茶の輸入・ネット通販で起業され、その事業を約20年継続し、今は大学教授や地方活性化…

【世界「倒産」図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由】(荒木博之)を読む前に何か書いてみる

今日届いたばかりなのでまだ読んでませんよ。読んでませんけど、昨日の「大賀康史のbook cafe」でのこの本の紹介でいろいろ考えさせられるところがあったので、それについての感想でございます。 ちなみに私はKindle派なんですけど、これはご本人からサイン…

Being Management 「リーダー」をやめると、うまくいく。(渡辺雅司)

カンブリア宮殿出演でも話題になった、亀戸にあるくず餠の名店・船橋屋の八代目当主、渡辺さんの著書です。 端的にいうと、いわゆる「幸福経営」の実践例の本です。 数字を先に追うのではなく、従業員を筆頭に関わる人皆を幸せにするのが先で、その結果とし…

【祝100回記念】これまでをいろいろ振り返ってみる

当ブログは今年の2月下旬くらいから開始して、以降コツコツと書いてきましたが、前回の田坂師匠本の記事でめでたく(?)100回達成です。 といいますのが、数少ない読者の方はご存知のとおり、私のブログは1記事あたり結構気合入れてがっつり書くスタイルで…

人は、誰もが「多重人格」 誰も語らなかった「才能開花の技法」(田坂広志)

田坂師匠の本でございますが、実はこの本、そのタイトルから若干抵抗があり、いままで読まずにいました。 何故抵抗を感じていたかというと、タイトルから想定するに、「場面場面に応じて異なる必要な人格を表に出して、うまいこと対応していきましょう」みた…

(続)Think clearly(ロルフ・ドベリ)③ ~能力の輪~

引き続きこの本について、私が意識したいなと思ったことを紹介したいと思います。 今日は3つ目のトピック、「能力の輪」についてです。 1.自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう(能力の輪をつくる) ◆ 能力 ≠ 得意なこと 「能力の輪の中に留まろう」…

(続)Think clearly(ロルフ・ドベリ)② ~なんでも柔軟に修正しよう~

引き続きこの本について、私が意識したいなと思ったことを紹介したいと思います。 今日は2つ目のトピック、「なんでも柔軟に修正しよう」です。 1.なんでも柔軟に修正しよう これはまあカンタンに言いますと 計画を変更するのは全然OK っていうか、むしろ…

Think clearly(ロルフ・ドベリ)① ~考えるより、行動しよう~

これは以前、荒木マスターのブックカフェでフライヤーの井手隊長が絶賛されていたので読んでみました。 この本の著者はスイス生まれのロルフ・ドベリさん。30代前半でスイス航空の子会社数社でCEOを務め、その後はベンチャーも立ち上げて従業員100人以上の規…

服従の心理(著 スタンレー・ミルグラム 訳 山形浩生)の 「訳者あとがきの”蛇足”」 だけを読んでいろいろ思ったこと

ブックカフェで話題になった「服従の心理」の 「訳者あとがきの”蛇足”」 を読んでみました。 おーなるほどなー、と思いつつ、それを踏まえて自分はどう考えるのか、2つの点について考えてみました。 ちなみに服従の心理の本編をササっと把握したい方はこち…

戦略と情熱で仕事を作る ~自分の強みを見つけて自由に生きる技術~ (松永直樹)

これからはライフシフト講座リニューアルに向けて、このブログもライフシフト的なトピック多めでご紹介していきたいと思います。 この本はいわゆる「好きなことを仕事にする」という「ライフシフトど真ん中な生き方」をされている方の本ですね。 ちなみにこ…

「時間がない」から、なんでもできる!(吉田 穂波)

いままでにない視点のタイトルでしたので、ちょっと惹かれて読んでみました。 産婦人科医として働きながら、そしてお子さん3人(3歳、1歳、生後1ヶ月)を育てながらという超時間がない中、工夫して勉強をして、ハーバード留学を実現した人による時間術に関す…

海馬 (池谷 裕二・糸井 重里 )を読んで歳を取ることに勇気がもてた話

先日荒木マスターのブックカフェにて、バイオリニストの佐原さんが「私の人生の一冊」というテーマで紹介されていたのがこちらの本。脳の仕組みは私も関心のある分野なので読んでみました。 この本が刊行されたのは2002年なので、17年前の本ですね。 著者は…

帰省中に両親と観た映画の感想をつらつらと

先週は父の白内障手術(無事成功)の入退院サポートのため実家に帰っていたのですが、父がAmazonプライム会員(FIREStickも導入)ということもあり、両親と自宅で3本映画を見まして、なかなかよかったのでつらつらと感想を書いてみたいと思います。 では観た…

地元の洋菓子屋さん:フロインドリーブを調べたらいろいろ面白かった話

先週から父の手術入院サポートのため帰省していまして、父は無事退院してこの連休は両親との時間を過ごしているのですが、今日は出かけたついでに地元神戸の洋菓子屋さん、フロインドリーブのカフェに遅めの昼食を食べに行ってきました。 場所は北野から少し…

父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話(ヤニス・バルファキス)を読んで、個人的流行語大賞に”余剰”がノミネートされた話

前回のレイヤー化する社会や、ブログには書きませんでしたがFacebookに書いた池上彰シリーズのように、「世界の歴史的な流れを大局的にとらえた教養」を強化したい熱が少々盛り上がってまして、この本もその一環でございます。 結構有名なこの”タイトルがえ…

レイヤー化する世界(佐々木俊尚)を読んで、なるほどーーーーぉっ、と思った話

いかに教養と言えるものを自分の中で増やしていけるか、ということも最近の自分のテーマであったりするのですが、これもそれを助けてくれるとてもありがたい一冊でした。 中世の帝国時代から現代への流れをすごくわかりやすくまとめてくれている、佐々木俊尚…

本気で社員を幸せにする会社(やつづかえり)を読んで、想いあっての施策だなぁと改めて思った話

引き続き幸福経営に関する本です。 幸福経営に関するインプットはほぼ前野教授の本に頼っていましたが、友人からの紹介で面白い本に出会えました。 幸福経営の現場のリアル、とでもいいましょうか。 この本では10社くらいの事例を紹介されているのですが、今…

幸せな職場の経営学(前野隆司)を読んで、改めて今後の企業経営はいかにこれまでの定石からシフトできるかだなと思った話

ライフシフトとほぼ同列の優先度で、私の関心領域である幸福経営。 前野さんの幸福学に関する本はこれまで何冊も読んでますが、幸福学に経営を組み合わせた「幸福経営」という視点について、一旦自分の頭も整理しておくという意味合いも込めて、最近でたこの…

fika(フィーカ)(芳子ビューエル)を読んで「北欧の休み方」ってなんかええなぁと思った話

この本を手に取ったきっかけはもう忘れてしまったのですが、なんか気になったんでしょうね(^^;) 昨今日本では「働き方改革」が提唱され、その中身のピントがずれてるという議論はともかくですね、 「働き方」を改革するのではれば、「休み方」もセットで考え…

シェアライフ(石山アンジュ)を読んで人生100年時代に漠然とした希望が持てた話

この本からは、なんといいますか、漠然とした将来の希望のようなものを強く感じました。 多少ネタバレになりますけど、天気の子のエピソードから思うところがありまして。 天気の子の解説で一番共感したのが、「システム論」に関わる話。誰かに負担を強いる…

(後編)NEW ELITE(ピョートル・フェリクス・グジバチ)を読んで「心理的安全のなさ加減」に強く共感した話

前回の前編では、ピョートルさんが私と同い年だったこともあり、14歳当時、平和な日本で過ごした私と、共産主義→資本主義の大激変の中を生きたピョートルさんの違いにいろいろと思いを馳せ、徒然なるままに思ったことを書きつつ、NEW ELITEの定義について書…

(前編)NEW ELITE(ピョートル・フェリクス・グジバチ)を読んで著者の激動の過去に思いを馳せた話

いわゆる” Google流”の様々な本を出されているピョートルさん。 この本が私にとっての初めてのピョートル本でしたが、「はじめに」の部分だけでいろいろ感じるところがあったので、まずは前編として「はじめに」の部分について書いて、本論については後編で…

英雄の書(黒川伊保子)を読んでこれから失敗したらニヤついてやろうと思った話

友人から薦められて手に取った、 「男性脳・女性脳」で有名な脳科学者であり、1980年代前半からAIの研究をされてきた黒川伊保子さんの著書でございます。 この本の趣旨を「はじめに」から抜粋しますと 人間の仕事は、人とは違うことに気づき、それを好奇心で…

「夫婦神話」を捨てたら幸せになっちゃいました(心屋仁之助)

私のブログに何度か登場していただいている心屋仁之助さんが、ご自身の夫婦生活に悩み、苦しんだ結果、見つけ出した素晴らしき法則。 バツイチの私が言うのもなんですが、全夫婦、全パートナーにお配りしたい一冊でございます。 この手の「こうすれば結婚生…

【続】夢を見続けておわる人、妥協を余儀なくされる人、「最高の相手」を手に入れる人。 “私"がプロポーズされない5つの理由【仲人T】

はい、仲人Tさんの著書、続きでございます。 前回は、「エンダ~~~~!」の回をとにかく読んでいただきたく、ちょっとふざけた感じで終えましたが、今回はすこし真面目に(?!)書いてみようかと思います。 この本を読んで、抽象化した学びという点で特…