気ままに誤読録

著者の意図とは違うかもしれないけど、自分なりの気づきを「誤読」として紹介していく、そんな読書ブログです。

荒木マスター・トークライブ「倒産は知恵と教訓の宝庫だ」からの誤読② 「鈴木商店の事例から敢えて目を背けてことに目を向ける」

 

はい、「世界『倒産』図鑑」トークライブからの極私的誤読、第2弾でございます。
今回は「鈴木商店」がテーマです。

 

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私が初めて鈴木商店を知ったのは確か小学校の社会の教科書。私は神戸市内の小学校に通っていたので、「私たちの神戸市」という授業で出てきたような気がします。でも何をどんな会社かは覚えておらず、なんか成金のイメージだったような、その程度の記憶でございます(^^;


 
ということで、今回の倒産図鑑で初めていろいろ知りました。なるほど、こんな会社だったんですね。事業機会を見つける嗅覚にものすごく秀でた天才的イノベーターである金子氏が引っ張る形で、ひょっとしたら三井、三菱を越える財閥になっていたかもしれない、そんな鈴木商店だったわけですが、経営という側面では非常にリスキーな自転車操業を行っていたということもあり、第一次大戦終了後のワシントン海軍軍縮条約により造成業が大打撃を受けます。また、別の理由からの脆弱な資金調達力も重なって倒産してしまいます。(詳しくは本をお読みください)

 

本の中では、ライバルの三井、三菱は財閥内に鉱山業というキャッシュ・カウを抱えていた李、金融業という資金調達手段を持っていたりという形での、経営の攻めと守りのバランスの文脈で対比がされておりますが、今回のトークライブでは、


「確実性:小 × インパクト:大」のことにいかに備えるか


というテーマで話が展開されました。下図でいうと第④象限にあたります。

 

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この第④象限への対応は、ついつい、あえて目を背けてしまったりするんですよね。結構めんどくさい作業ですし。だけど起こってしまったら致命傷を負いかねない。そのためにいかにこれに対応していく時間をとるか。

 

それを受けてですね、私はまた自分の生活や人生に目を向けて考えてみたのですが、これでまず浮かんだのは地震への対策ですね。具体的には首都圏の人であれば、首都直下型地震への対応。みなさんどうでしょう?準備されてます?

 

私は全然でして、先日の阪神・淡路大震災25年の際のいろんな記事などをみて、ひとまず懐中電灯と乾電池を玄関に置いたくらいです。あとは部屋の中を見回して、ひとまず寝ているときに棚が倒れてきて致命傷を負うことはなさそうだということを確認したくらいですかね。地震袋も用意しとかないとなぁ。。。
 


そしてもう1つ思ったのですね、図の第②象限である

 

「確実性:高 × インパクト:大」の備えです。

 

これはですね、もう1つ、「時間軸」という要素を加えたとき。来ることは分かっていながらも、「まだ先だろう」と思っているうちに予想外に早く来たり、というケースがヤバイなと。

 

で、この第②象限で思いつくのは、親との時間ですね。寿命は必ず来ます。そして認知症のリスクもあります。なので、まともにコミュニケーションが取れる時間のリミットは読めません。


そして親が亡くなったときは、もろもろのやるべきことがあります。土地の権利証はどこにあるのか、銀行口座はどこにあるのか、その通帳はどこにあるのか、お葬式は誰を呼ぶのか、お葬式はどんな形で行うのか、お墓はどうするのか、などなど。


私も一応去年から重い腰を上げて「エンディングノートを書こう」と、両親と一緒に作業に「着手」はしたのですが、まだまだ途中です。そういえば、続きをいつやるかも決めてない(^^;

 

荒木マスターも質疑の中で言っておられましたが、こういった情報を打開するには、すぐにスケジュール帳を開いて予定を入れてしまうこと。まずは行動する日を決めないと何も変わりませんので。ということで、次回の帰省予定に合わせて、グーグルカレンダーに予定を入れました(・∀・)

 

という感じでカンタンな誤読のご紹介でございました。

 

みなさんにとっても、ご自身にとっての第②象限、第④象限に気づくきっかけになったのであれば嬉しいです!

 

それではまた。

 

 

おしまい。