気ままに誤読録

著者の意図とは違うかもしれないけど、自分なりの気づきを「誤読」として紹介していく、そんな読書ブログです。

【すべては導かれている】(田坂広志)

言わずと知れた、田坂師匠の本でございます。

 

f:id:masaki53so6:20191202104827j:plain

 

巷にあふれる軽いタッチの引き寄せ系とは違って、深いです。

 

また、「全ての逆境は天が与えた試練だ。逃げるな!」的なマッチョ系ポジティブ強制とも違って、深いです。

 

唯物論的思考、論理的思考を極めた田坂さんの言葉だからこそ、自分としては納得感があります。

 

自分もこのような考え方に沿った生き方を始めたつもりでしたが、ほんの入り口に立っただけ、ということに気づかされます。

 

なぜ、こうした不思議なことが起こるのか。

 

これまでの科学は、こうした問いに対して、


人間の精神の活動は、全て脳神経の働きであり、


そうした「不思議な出来事」と思えることは、


すべて、脳の活動が生み出す「錯覚」や「幻想」であると答えてきました。

 

私も永く科学者としての道を歩んできた人間ですので、


こうした説明には、たしかに納得したくなる部分もあるのですが、


やはり、人生において、数々の「不思議な出来事」を体験してくると、


そうした唯物論的な考えだけでは、どうしても説明がつかないことがあるのです。

 

(中略)

 

それが、いかなる逆境であっても、

 

「すべては導かれている」という覚悟を定めるならば、

 

その瞬間から、

 

我々の心の奥深くから、不思議な力と叡智が、湧き上がり始めます。

 

我々の人生において、不思議なことが、起こり始めます。

 

その一つのことをお伝えしたいと思い、本書の筆を執りました。