気ままに誤読録

著者の意図とは違うかもしれないけど、自分なりの気づきを「誤読」として紹介していく、そんな読書ブログです。

【さらば、GG資本主義 投資家が日本の未来を信じている理由】(藤野英人)

なにげにふっしーさんの本を読むのは初めてかもしれません。

 

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自分とふっしーさんの価値観や目指したい世界は非常に近いといいますか、以下引用部分に関してはほぼ完全一致と言ってもいいくらいという驚き。

 

自分もほんとにそうだなと思う

 

”大切なのは、目の前のことを自分の「好き・嫌い」に照らし合わせてみることです。”

 

という部分、以下本文から引用します。

 

日本の社会は、集団行動を重んじます。みんなと同じことをできるようにしつけをし、できないと叱るという教育が一般的です。

 

典型的なのが、学校給食。

 

好きなものだけを食べて嫌いなものを残したら、間違いなく叱られますよね。嫌いなおかずが食べられなくて、一人だけ延々と残って食べさせられたのがつらかったという記憶がある人、結構いると思います。

 

こうした教育を受け、大人の期待に応え続けていると、自分は何が好きで、何が嫌いかに鈍感になってしまいます。

 

そもそも「好き・嫌い=ワガママ」とみなされる社会ですから、よほど自分をしっかり持っていないと、大勢に流されてしまいます。

 

なぜ給食を嫌々食べるのか。

 

きっと大人は「栄養のため」と言います。

 

なぜリクルートスーツを着るのか。

 

きっと大人は「安定した将来のため」と言います。

 

それは言い換えると、功利主義です。

 

わきあがってくる感情より、「損得」のほうを選ぶ。

 

その子どもの個性を後回しにして、リスクのない安定を選ぶ。

 

そういう発想はもう古いと、自覚しなくてはいけません。

 

大切なのは、目の前のことを自分の「好き・嫌い」に照らし合わせてみることです。

 

あらゆることを、まず「好き・嫌い」から考えるくせをつけると、自分の快・不快の感情、やりたいこと・やりたくないことの基準がだんだんわかってきます。

 

その延長線上に、あなたの夢や思想があるのです。

 

まずは、自分の感情のあり方に目を凝らすこと。すべてはそこから始まります。