気ままに誤読録

著者の意図とは違うかもしれないけど、自分なりの気づきを「誤読」として紹介していく、そんな読書ブログです。

【働き方1.9(ヒロシ)①】人生100年時代の王道を突き進むヒロシ流ライフシフト

ここ最近で一番読みたかった本でございます。

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何かの記事でヒロシさんがYoutuberになってるというのを見て、実際に「ヒロシちゃんねる」を見てみると、「おー、こういう感じなんですね~」という驚きがありました。私もYoutuber界隈にはあまり詳しくはないのですが、Youtuberって彼ら自身が被写体になっていろいろ喋って、というイメージがあったんですね。それが延々とキャンプの様子を映している。撮影者がヒロシさんなので下手すると本人が一切映らないときもある(笑)

 

でも、自然の中で静かに「1人キャンプ」を行っている様子を見ていると、すごくなんだか癒されるんですよね。都会の喧騒に疲れて癒されたい方は、ぜひちらっと見ていただければと思います。

 

この本が出る前から、ヒロシさんが取り上げられている記事を読んでずっと注目していました。なぜ注目していたのかというと、人生100年時代のライフシフトど真ん中な生き方を体現されているからなんですね。そして、この本もライフシフト的観点からど真ん中なことが書かれているので、私がいませっせと準備しているライフシフト塾の副読本にしようかと思うほどです(笑)

 

ライフシフトど真ん中の生き方というのは、平たく言いますと、本家リンダ・グラットン先生の「LIFE SHIFT」でいうところの「自分の大切な価値観を軸にして生きていく生き方」、ホリエモンをはじめ、定年後の生き方・人生100年時代の生き方を提唱されている多くの著者が言うところの「好きなことを仕事にして生きていく生き方」、落合陽一さんが言うところの「ワーク・アズ・ライフな生き方」といったことですね。言い方は違えど、言ってる中身は大体共通しています。

 

では、これからの人生100年時代、なぜ「好きなことを仕事にしていく」ことが大事なのか。

 

まず、私の専門である才能心理学の文脈で申し上げますと、才能とは生まれつきのものではなく、

 

心を突き動かす感情(≒好きなこと)を

行動に移した結果

生み出された能力

 

と定義しています。

 

心を突き動かす感情に基づく行動であれば、その行動は湧き上がる感情をエネルギーにして「継続できる」。そして行動が継続できると「1万時間の法則」や「GRIT」でも言われているとおり、能力が「才能」と言えるくらいのレベルまで到達する、そういう考え方ですね。「好きなこと」とは「心を突き動かす感情」の1つなので、それを行動に移すと、才能が磨かれるということです。

 

そして、もう1つの側面。人生100年時代は、人口動態からみた社会保障の側面からみても、80歳くらいまで働かなければ社会がもたない時代でもあります。今50歳の人も、あと30年働かないといけない。であるならば、嫌なことをあと30年も続ける日々なんて、到底心が持たない。なので好きなことをして生きていくしかない、という意味でもあります。

 

まとめますと

 

人生100年時代は80歳まで働かざるを得ない

80歳まで働くのであれば、好きなことをしないと心が持たない

そして好きなことというのは、感情がエネルギーとなって行動が継続するので、結果として才能が磨かれて仕事にすることができる

だから、好きなことを仕事にして生きていこう

 

ということですね。

 

この考え方をまさに体現されているのが今回のヒロシさんなわけであります。

 

で、ヒロシさんの話に戻しますと、彼は大好きな「1人キャンプ」の様子をYoutubeに流すことで34万人の番組登録者(2019年2月時点)を抱え、現時点では多い月で80万円ほどの収入があるそうです。さらにYoutuberの取り組みがきっかけとなって、それに関連した他の仕事も舞い込み、そちらが忙しく今は大好きな1人キャンプになかなか行けないという嬉しい悲鳴が起きている状態とのことです。

 

そんなヒロシさんなんですが、私が気になるところは、才能心理学的視点で見た「ヒロシさんの才能の源泉ってどのへんにあるんだろう?」ということですね。

 

キャンプは子供の頃から好きだったと著書にも書かれていましたが、「キャンプ」というものをいくつかの側面に分解してみたとき、そのどの辺に一番心が動いているのか。また、ただキャンプをやればいいのではなく、彼が好きなのはあくまで「1人キャンプ」。みんなで役割分担してワイワイやるキャンプは嫌いなんですね(笑)。なので、仲間とキャンプするときは、「1人キャンプ仲間」を募っていき、一緒に行くんだけど、各々がそこで「1人キャンプ」をするそうです。この変態的な偏りっぷり、いいですねー(笑)。いろいろ気になって仕方ありません。

 

ということで、次回は才能心理学的側面からみた、ヒロシさんの才能の源泉に関する分析を、本の内容から読み取れる範囲でちょっと書いてみたいと思います。

 

ひとまず、今日はこの辺で。