気ままに誤読録

著者の意図とは違うかもしれないけど、自分なりの気づきを「誤読」として紹介していく、そんな読書ブログです。

【自分の小さな「箱」から脱出する方法】(アービンジャー・インスティテュート)

奇遇にもグロービスの師匠:荒木さんと才能心理学の師匠:北端さんからこの本の紹介タイミングが重なったので、これも何か導かれてるなぁと思い、数年ぶりに読み返してみました。

 

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以前読んだときは「なるほどなー」くらいにしか思っていなかったですが、北端師匠曰く、人間関係の問題の多くは自己正当化に起因するものであり、(発刊から10年以上たった今も)自己正当化についてこの本ほどわかりやすく説明している本はないとのことでしたので、噛みしめるように読みました。

 

読後感としては、ここ数年の対人支援に関する学びを踏まえて読むと、幅も深さも前回より20倍くらい気づきがあった感じです(当社比)。

 

自分の過去の人生に照らし合わせると「あぁ。。。(;´Д`)」という振返りが多く、それはそれで自分の胸に留めるとしてですね、これからの人生において、人間関係の問題をできるだけ少なくするために、どうすれば箱の外に出ている時間を長くできるか、ですよね。

 

これは本の中でもなかなか難しい感じで書かれていて、ワタクシの解釈では、行動によって出ることは無理で、「心の在り様の変化」により、結果として箱の外に出るしかないと。

 

で、その「箱の外にいる心の在り様」とは、

 

「相手を(フィルターなしに)ありのまま見ようとする」

 

という心の状態とのこと。

 

でもって、「こうすれば必ず箱の外に出られる」と保証できるものはないけど、箱の外に出ることを手助けする手段としては、

 

「そもそも”箱に入る”という概念を知っておく」

 

「箱の外に出ている人と接する」

 

「(対人関係ごとに箱は存在するので)普段から自分が箱の外に出ている対人関係を増やしておく」

 

といったものがあると。

 

で、今回読んだ中で自分がピンと来たのは、平本さんから学んだアドラーベースのコーチングの中で、自分が一番感銘を受けた「人は誰もが人生の主人公」の概念は、まさに箱の外に出て相手を見るための概念ではないかと。

 

実際、平本さんからこれを学んだとき、当時の職場の同僚に対する見方が激変し、その後の対人関係も激変しました。

 

そっか、あのとき、自分は箱の外に出たんだ。

 

さらに思い返すと、「人生の主人公」「認知論(心のメガネ)」「相手の関心に関心を持つ」といったあたりのアドラーベースのコーチングの学びは、全て「箱の外に出る」を手助けするものだなと。

 

なんか、dotsがconnectingする感じでテンションあがりました(笑)

 

ともかく、この「箱」の話は身近な人間関係にあるあるな話ですので、読まれていない方は是非一読されることをお勧めします。