気ままに誤読録

著者の意図とは違うかもしれないけど、自分なりの気づきを「誤読」として紹介していく、そんな読書ブログです。

【明日を生きるための教養が身につく ハーバードのファイナンスの授業】(ミヒル・A・デサイ)

表紙にある「伝説の最終講義」というタイトルからクリステンセン師匠の「イノベーション・オブ・ライフ」を彷彿させるものがあり、気になって手に取ってみました。

 

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ただ、そこそこ分厚い本で全部を読んでる暇はないので、ここは荒木マスターの教えに倣って自分の関心を呼ぶところを中心に、9割捨てるくらいの勢いでチラ読み(^^;

 

イノベーション・オブ・ライフは、経営戦略論を人生に当てはめて考えると?というアプローチだと思いますが、この本はそのファイナンスバージョンだと思いました。

 

で、大部分は読んでいませんが、関心を持ったところはですね、まずはプリンシパル-エージェント理論にまつわる話。

 

ファイナンス的な文脈ですと、株主がプリンシパルで経営者がエージェントだからその辺勘違いすんなよ、というのが大枠の構造だと思いますが(間違ってたらごめんなさい)、これを例えば「親子関係」でとらえてみるとどうなるだろう?とかですね。


親は「子供がより良い人生を生きるためにサポートするエージェントだ」と思っていたはずなのに、「自分がやりたいことを子供を通じて実現させようとしている」という形で実は親がプリンシパルになっていて、子供が親のエージェントになっていたりしませんか?とか。

 

また、さらにこれを「自分の人生」でとらえるとどうなるだろう?とか。


自分は「自分の人生のプリンシパル」として生きていますか?


それとも、「誰かの人生のエージェント」として生きていますか?とか。


これはよく言われる「自分の人生を生きているのか、それとも他人の人生を生きているのか」と同じ文脈ですね。

 

そして、この本の理論の中で個人的に一番頷いたのが、人生における「レバレッジ」のとらえ方。

 

「最も価値のあるレバレッジは、同僚やコミュニティからの尊敬である」

 

この辺はちょっと著者と飲みながら小一時間語り合いたい世界でございます🍺🍺🍺

 

ほかの部分も面白いことがいっぱい書かれていそうなので、興味を持たれた方はぜひ読んでいただいて、そしてどんなことが書かれていたか、どんなところが面白かったか、ぜひ僕にもシェアしてもらえると嬉しいです(笑)