【組織にいながら、自由に働く】(仲山進也)
これはちょっと前、確か12月くらいに読んだ本なんですけど、組織の外に出た自分にとっても、非常に参考になりました。自由過ぎる会社員である仲山進也さんの著書です。
組織にいながら自由に働くステップを「加・減・乗・除」の4ステップで説明されていて、組織を離れた身としては、第3、第4ステップの「乗・除」あたりが一番響くかな?と思って読みましたが、一番響いたのはなんと第1ステップの「加」でした。
「加」の中で一番印象に残っていることが、「苦手な仕事を得意な仕事に置き換えていく」という考え方です。
たとえば「講師」という仕事を要素分解し、得意なこと、苦手なこと、得意でも苦手でもないことに分類してみて、その中の苦手なことを得意なことに置き換えていく、そんな考え方です。
具体例でいうと、講師でいうところの「しゃべる」という要素。
しゃべることが苦手な人は、
「この”しゃべる”時間をどうやったら短くできるか」
「この”しゃべる”をほかのことに置き換えられないか?」
「それも自分の得意なもので置き換えられないか?」
と考えるわけですね。
そして
「であれば自分の得意なことである”問いを設計する力”を活かして、受講者に考えてもらう時間を多くとり、自分のしゃべる時間をそれで置き換えればちゃえばOK」
という発想でコンテンツ設計をする。
すると、自分の得意な形で講師業を行うことができ、結果として「普通とは違うユニークな講義」が出来上がり、「しゃべらない講師」という差別化にもなる、というお話です。
それを自分にあてはめてみると、、、、
私もコーチングの王道的なやり方の中で「これは苦手」という部分があるんですね。
トライしてみてもどうもできない。だから、ちょっと”邪道”な感じでやっているんですね。
でもそれって、この本でいうところの「苦手を得意で置き換える独自化」ともいえるのでは?と思いまして。
たとえば私は「テーマなんでもござれ」のコーチングは苦手なんですね。
でも、ある程度の「枠」があるコーチングは好きだったりします。
なので、テーマを絞ったコーチングにしてしまって、そのための枠組み設計、資料作成も得意なのでササっと用意して実施することもあります。
これも「苦手を得意に置き換えることによる独自化・差別化」の一例と言えるかもしれません。
またコーチングは普通、コーチからは問いかけがほとんどで、アドバイスはしないもの、とよく言われています。
でも私は学習欲の高さからいろんな知識が積み重なっていることもあり、「あ、この話、あの話とつなげるとクライアントさんにも参考になるだろうな」ということがよく思い浮かんできて、ついついしゃべりたくなるんですね。
で、もうそれは我慢せずにしゃべってしまいます(笑)
なので、私のコーチングはむっちゃよくしゃべるので王道からは外れています。
実態はコーチングというより、コーチングとコンサルのかけあわせみたいなものですね。
でも、これもこの本の視点からとらえてみると、「苦手を得意に置き換えることによる独自化・差別化」といえるんじゃないか?と思えたり。
そういう感じで、今までやっていたちょっとした”邪道”なやり方に対して、すごく応援してもらえたような、勇気をいただけた本でございました。
ということで、
「苦手」を「得意」で置き換えることで、結果として独自化・差別化になる
という「加」のステップ
ちょっと気になったという方は、今一度ご自身の業務をそのような視点でとらえてみて、試しにトライしてみてはいかがでしょうか(・∀・)ノ